Building Traditional Greenland Kayaks
ホームセンター材料によるトラディショナル・グリーンランドカヤック自作の記録、関連装備自作、ツーリング記録など。

Record of building skin on frame traditional greenland kayaks with woods and canvas, related equipments, and report of seakayak touring.

2006 能登遠征(カサラノ)


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能登遠征しました。
日本海を漕ぐのは生まれて初めて。
輪島の袖ヶ浜に8月10日深夜に到着。翌日の組み立てに備え、カサラノのスキンを広げ、水を掛けて置く(そうするとスキンが伸び、組み立てが楽になる)。そうこうしていると、石川県警のパトカーが! いわゆる職務質問的なものを受ける。人の良さそうな巡査さんに、地形図を広げてカヤックの行程を説明(この説明の過程で自分が目的地の地名を勘違いしていることに気づいた。帰りのバスのルートを間違った地名で調べていたので、ここで気づいてセーフ)。さすがに日本海、しかも原発もある能登半島。普段からのパトロールに加えて地元の漁師にも普段見かけない人や船がいれば通報するようにお願いしているとのこと。ちゃんと仕事してくれているのが分かって少し安心した。袖ヶ浜の駐車場は有料なので、翌朝、管理人のおじさんにこれからカヤックで出かけ、三日後にもどる旨伝えて、前払いで1500円お支払い。と、そこに昨晩の巡査が再登場。「この駐車場は昼間は海水浴客がくるので有料だから」と伝えにきたとのこと。分かってるって。

 
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駐車場のおじさん曰く、「こっちから西岸を下るのは潮が逆だから大変だろ」。
そんなはずは無い。事前の調査では潮流が西岸を南下、しかも風も北北西だった。だからこそ、どちらかというと帰りのバスを使っての便が不便でも南下を選択したのだ。
しかし、おじさんは正しかった。潮は常にアゲインスト。こんなにスピードの出ない漕行は久しぶりである。なーに、明日は潮も変わるだろうと期待しつつ、早めに上陸。
上陸したのは刑部岬の手前、上大沢町というところ。集落が垣根で囲われて独特の雰囲気がある。間垣というらしい。海鳥や鳶がやけにリラックスした不思議なところだった。

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8月12日の 夜明けは静かだった。が、朝食をとり、さてテントを畳むかという段になって、強風吹きすさぶ。おまけに大雨まで降ってきた。集落の防災放送が「大雨強風警報発令」を伝える。停滞を覚悟したが、2時間ほど待つとすっかり雨風がやみ、防災放送も「警報解除」を伝える。
大気が不安定なので、こういうことになる。
気を取り直して出発。今日も潮はアゲインスト。進まない。ボイジャー415で漕いでたころを思い出す。
いい加減疲れてどこでも良いから上陸したい気持ちを堪え、琴が浜のはずれ、海水浴客皆無の浜に上陸。本当に美しい浜である。
しかし、この浜で生まれてこのかた、体験したことの無い恐怖を味わう羽目に。
雷の絨毯爆撃である。
この日は朝から大気が不安定、日が暮れてから南から雷鳴、雷雨が近づいてきた。
こっちに来るなと祈ったが無駄であった。深夜0時、ついにコンタクト。テントの中まで昼間のように明るくなる雷光、明らか近くに落ちてる雷鳴、というか地響きに、おびえ、縮こまる。
テントからの避難も考えたが、避難中に打たれる可能性のほうが高いとしか思えず、結局、テントの中から手を伸ばしてポールを抜き、テントを這いつくばらせ耐える。
空爆を受けたことは無いが、きっと空爆ってこういう感じなのだろう。まさに恐怖の一言に尽きる。
結局、雷が去ったのは2時前であった。


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8月13日、快晴。雷雨で中までぐしょぐしょになったテントを干し、今日も結局遅めの出発。
海士岬を回ると、ついにアゲインストの潮から開放された。が、結局、最後の数キロ以外は常に逆潮だったことになる。
増穂が浦に上陸を試みるが、海水浴客だらけで海岸沿いをしばらくうろうろする羽目に。
結局、海水浴客の間を縫って上陸せざるを得なかった。
カヤックを速攻で畳み、猛暑の中、死ぬ思いでバス停を探し歩き、何とか輪島まで乗り継げる終バスに間に合った。
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