3年ぶりに土佐の海を漕いだ。

川崎-高知のフェリー航路が廃止されてしまい、関東からは東京-徳島の航路のみとなってしまった。
連休直前まで、仕事でばたばたしていたため、徳島便の予約も取り損ね、やむなく、往復1800kmの車での移動となった。
4月30日、5月1日は、低気圧の通過の影響で海況・天候が悪いため、この日を移動日に当てることとした。
5月2日に、何とか海況が回復することに期待する。
5月1日、上陸予定地の宇佐の仁淀川河口部(台場)の浜を下見。
この日は波3mで、恐ろしいダンパーが立ち上がっている。
テトラポットが全面に張り出しており、波高が特別高い日であることを差し引いても、ここは上陸には不適。
隣の萩岬の漁港と海浜公園の間に砂浜があり、バス停も近いため、ここを最終上陸点に決定。
出艇場所としては、当初は前回の漕行ルートと接続できる大名鹿海岸を考えていたのだが、今回の日程では距離的にこなし切れない。
そこで、ひとつ北の岬の南面、有井川付近を下見。
ここもダンパー。
ここぞとばかり駆けつけていた地元のサーファーいわく、普段は湖のような凪いだ海らしい。
いずれにしても、駐車しておける場所が見当たらず、断念。
また、翌日の海況の回復が予想より遅くなりそうなこともあり、更に北上し、土佐佐賀の港を出艇場所と決めた。
ダンパーをずいぶんと見せつけられたので、念のため、初日上陸予定地の小室の浜も下見。
5月2日 13:22 土佐佐賀 鹿島ヶ浦 発 16:15 島戸(興津) 着 13.9km 天気 晴れ 
前日の低気圧の通過の影響が未だ残っており、佐賀港では風が非常に強い。
予報では波は2.5mのち2m。オフショアとなる北西の風。
波は収まる方向なので、午後から出艇し、湾外の様子を見て判断することとした。
結果的には、波、風ともに問題なく、快適な漕行となった。
どういうわけか、海鳥も魚も、何もいない。
足摺を漕いだときは、海亀を何度も見かけたのだが、この辺にはいないようだ。
なんとも寂しい。
昨日下見をした小室の浜は、トイレや炊事場、駐車場がある整備された浜なので、祝日である3日には人出が多そうだ。そこで、小室の浜から小さな岬で隔てられた島戸の浜に上陸。
浜には水量は非常に少ないが小川があり、沸かせば問題ないだろう。
砂浜を少し掘り、翌日水を汲めるようにしておいた。
翌朝のラーメンとコーヒーにこの水を使わせてもらった。


5月3日 9:45 興津 発 16:15 小草(久礼湾) 27.6km 天気 晴れ
追い潮、弱い追い風にのって快適に北上。
岩礁に釣り師がいるものの、渡船が頻繁に行き来するわけでもなく、非常に静かな海だ。
しかし、海鳥や魚、ましてや海亀など何も見かけない。ボラが一匹跳ねたのみだ。うーん。
途中、子鶴津の浜に上陸し、昼食。
恐らく海草採取の地元の方数名を見かけるが、タイミングが合わず言葉は交わせなかった。
再出艇時にラダーの不調。コードを引いてもラダーが降りない。騙し騙し、かつ 強くコードを引いて何とか降ろす。
小草の浜に上陸。
ラダーを確認すると、ラダーの軸部分のボルトを固定するセルフロックナットが外れてがたついていた。
さすがにナットの予備は持っていない。
水筒にストラップとして付けていたシニューをボルトに巻きつけ、脱落防止の応急処置とする。
今後はナットも予備品に加えなくては。




5月4日 8:10 子草 初 14:40 荻岬 着 30.3km 天気 曇り
前日までと同じ、長袖のシャツ一枚で漕いでいたが、肌寒く、体調が悪くなってきた。
洋上でアノラックを着込む。
今日は鵜が結構いる。超控えめだが、きびなごの類も跳ねていた。
やはりこいつらがいないと漕いでいても楽しくない。
午後からは波が少しずつ高くなってきた。
今日は艇の分解と、艇と装備のパッキングをしなければならない(カサラノのバッグにカヤック以外の装備を詰め込むのは結構難儀)こともあり、ちょっともったいないが浦の内の各湾の内側にはあまり入らず、岬の突端側を漕いでスピードアップする。
ただ、各岬の突端部はどれも美しく、また岩を縫って漕ぐのが面白い。
予定より早く、萩岬に到着。直後、雨が降ってきた。
16時代のバスには間に合わず、17:21のバスで朝倉駅前へ。
朝倉駅から特急南風17号で土佐佐賀に20:06到着。徒歩で鹿島ヶ浦へ戻る。




