Building Traditional Greenland Kayaks
ホームセンター材料によるトラディショナル・グリーンランドカヤック自作の記録、関連装備自作、ツーリング記録など。

Record of building skin on frame traditional greenland kayaks with woods and canvas, related equipments, and report of seakayak touring.

バンクーバー島遠征 Touring Vancouver Island

2005年9月、カナダ・バンクーバー島のツーリングを行った。
Tofino -Hot springs Coveの往復で、約90km。
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 (前半のLogはGPSのメモリー不足で消失している)
9月10日 朝、バンクーバー空港着。
Webで予約しておいたHertzでFord Explorerを借りる。
日本から持ち込んだカサラノ、クラトワ、その他の装備を積み込む。
カサラノはバンクーバー生まれなので、2年ぶりの里帰りになる。
荷物の重量は出発前に何度もパッキングを繰り返し、重量を厳密に計って、エコノミーでもぎりぎりセーフの重量・体積に抑えたのだが、パドルが機内に持ち込めないことが当日判明(したことにしておこう)。
受託手荷物数が1ヶオーバーとなり、本当はオーバーチャージされるのだが、予想に反して(ということにしておく)見逃して頂いた。

時差ぼけ&慣れない左ハンドル・右側通行でこわごわ運転し、地図専門店(ITMB, West Broadway)へ向かう。
事前にE-mailで地形図の取り置きをお願いしていたのだ、
空港からこの店、ホテルまでのルートは、Google Mapのルート検索と航空写真で予習していたので、全く迷わず到着した。恐ろしく便利な世の中になってきた。

地形図を受け取り(カナダの地形図は異常にでかく、驚く)、近くのスシ・レストランで昼食。
スシはファーストフードとして定着しているようで、スシ・レストランは何軒もあり、どこも安い。
但し、味噌汁がコース料理のように一番先に出てくるのは頂けない。
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チェックイン時刻まで間があったので、米、その他の糧食を スーパー、中華食品屋で調達。
アジアンが多い町なので米もラーメンも普通に手に入る。
Webで予約のホテルにチェックイン。
その後GSM携帯電話用のSIMカードを探して走り回るが、カナダではSIMカードは売っていないようで結局手に入らない。
実は、動き回ってるうちに、早速車のドアミラーを当て、壊してしまった。
Hertzに電話し、翌朝に市内の営業所で車を交換してもらう段取りをする。
保険にはフルで入っていたので、無料。
夕食はフィッシュアンド・チップスとビール。
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9月11日、まずはHertzで車を交換。
Ford Escape(Mazda トリビュート)のサンルーフ付。
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ここで失敗。せっかく買った米とラーメンを車に置いたまま返してしまった。
1時間後に気づいたときには車は空港に回送済だった。
その後、Eco Marineに行き、重量低減のために数量を抑えていた防水バッグを買う。
せっかくなので逆止弁付のテーパー型にする。
ついでに、ツーリングマップと「Building a traditional greenland kayak」(Christopher Cunningham)を購入。
また、予想以上に大きかった地形図用にチャートケースも購入した。
(このチャートケース、A4のPCを開いた状態で入れられる)。
これまた重量低減のため、EPIガスストーブのヘッドだけ日本から持ち込んだので、ガスカートリッジも買いたかったのだが、置いてないとのこと。
店の兄さんに、Mountain Equipment Co-opという店を教えてもらう。
曰く、他にもアウトドア用品店はあるが、ここが会員になれば(無料)一番安く、品揃えも豊富とのこと。
場所を聞くと、ホテルのすぐそばだった。
結局またホテルの方向に戻り、その店に行って会員登録(※2006年の今でも日本までDMが届く。すごい)、ガスカードリッジを無事調達。
やっとVancouver島行きのフェリー乗り場、Horseshoe Bayへ向かう。
1時間のドライビング。
驚いたことに高速道路の出口がそのままBC Ferryの料金所になっている。そこでカードで切符を買い、そのまま乗船待機所へ。
フェリーは思ったより本数が少なく、結局2時間近く待った。
その間に「Building the Traditional...」を読み、帰国後の自作を決めてしまった。

Vancouver島のNanaimoに夕刻到着。
3時間ばかり走って、目的地Tofinoに到着するも、日本の漁港のように一晩以上駐車できるところが一切無い。
駐車上を探し回った挙句、有料キャンプ場を使うことに決め、結局深夜に按配の良いキャンプ場(Bella Pacifica Campground)に到着。
既に受付終了していたため、受付前の駐車場で就寝。

9月12日の朝、有料キャンプ場にサイトを4日間 借りる。
カヤックツーリングのため、最終日の一日以外は車だけ置いて不在にする旨説明し、砂浜近くのサイトを貸してもらう。
料金はたかが知れているので、個人で行くならこの方法がベストのようだ。
午前中に艇を組み、午後に出艇。
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有名なジャイアント・ケルプ(昆布)。
この日は半日だけの漕ぎ。途中、トドの類(アザラシかも)に出くわす。
Vargas島のビーチに上陸してキャンプを張る。
今回の漕行計画で唯一の不安であり、対策も取れなかったのが「熊対策」。
食料の限られた、こういう小さな島に熊が居るのか居ないのか、確証の無いまま。
初日なので少しビビる。
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Vargas島のビーチに上陸

翌日の9月13日、Hot Springs Coveに向け出発。
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道中、何度も鯨に遭遇する。
目の前で腹を見せてジャンプしてきたのには驚いた。
カヤックは音がしないため、鯨もそばに寄るまで気づかない。または気にしていない。
鯨が潮を吹くと、ホエールウォッチングの船が群がってくるが、もうそこには鯨はいない。
ちょっとした優越感を感じる。
CA280068.jpg写真撮影できたのはこの尻尾だけ。
ホエールウォッチング・ボートが居なくなると、他に船は全く無く、たまに水上機が通過するだけ。
全く人気の無い、ウィルダーネスとなる。
自分のたてるパドリングの音と、たまに聞こえる潮吹き音しかしない。
わざわざ来た甲斐があったと思う。

この後、猛烈な濃霧となる。
計器漕行となったが、日本と異なり磁差が非常に大きいので、いまいち感覚がつかめない。
視界が全く利かないため、一度対岸に近づく方向に進路を変え、波の方向と岸で波がブレイクする音を頼り岸沿い500mくらいを漕ぐ。

ジャイアントケルプが密生している部分がしばしばある。
日本の海草とは違い木の様に硬い浮き根が水面の出ているので、簡単には突破できず、疲れる。
しばしば、鯨の潮吹きの音と、臭いを感じる。

  
霧が晴れ、Hot Springs Coveが見えてくる。
視認から1時間ほどで入り江に入る。
hotspringscove

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Hot springs cove には、カヤックから立ちあがって乗り移れる高さの木製桟橋がある。ここに来るにはカヤックかボート、それに水上機しかない。
一旦、この桟橋に係留して上陸。
水上機もこの桟橋に係留しており、パイロットの兄ちゃんにテン場を教えてもらう。

こんなところにもキャンプ場(テントが張れるスペースと、プレハブのトイレ、備え付けの斧が一本があるだけだが..)があるのがすごい。
自分の他にはフランス系の二人組みと 野良犬のみ。
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写真のこいつは野良犬。賢い犬で、決して人の食事を奪うようなまねはしない。
しかし、やはり空腹らしく、与えたものはあっという間に平らげる。
ランチョンミート、半缶やる。カナダの缶詰めは日本の4倍はあり、一人で一度に食いきれないのでちょうど良かった。
こいつ、今でも元気にしてるだろうか。
おかげで熊の心配はしないで済んだ。
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Hot Springs Coveという名の通り、天然の温泉がある。
温泉に向かう道は木道になっているが、ほとんどの板に名前が彫ってある。
記念の落書きではなく、記念の落彫りだが、凝っているものが多く、それなりの時間を掛けているものと思われる。
実際にノミとハンマーで彫っている親父さんも目撃した。

温泉は温水が滝になって天然のプールに落ちているもの。
驚いたのは 若い女性たちが一糸まとわぬ姿で入浴していたこと。
思わず男湯を探したがただの天然のプール、男湯も女湯も有るはずも無い。
しばらくの逡巡の後、
意を決して突入。まったく何の波乱も生じず。さすがヨーロピアンと妙に関心。

翌日も午前中は霧が濃い。
コンパスを使って進む。
地図に磁北線は引かなかったので、頭で計算して修正するが、どうしても感覚的には違和感がある。
霧の中に、相変わらず鯨の息吹が聞こえる。
霧が薄いときには潮吹きが見える。
午後にはシャチも何度か目撃した。
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再びVargas島に上陸。
上陸までのサーフにイルカの群れがいる。
本当に生命層が濃いところだと改めて関心する。見なかったのはラッコだけか。
一昨日とは別のビーチに上陸したが、今回は他のカヤッカーが居た。

少し離れたところに上陸する。
カートで浜の内陸側に運ぼうとするがホイールどころかカート本体も砂に埋もれてどうにもならない。
カヤッカーが独り駆けつけ、一緒に運んでくれた。

無人島と思っていたが、小屋があり、人が住んでいるようだ。
白髪・ひげの紳士とその奥さんが散歩の途中にテントに立ち寄る。
カヤックで来たようではなかったので、もしかするとここに住んでいるのかもしれないが、聞きそびれた。
日本から来たのか、タケは知っているか?元気か?と聞かれる。
良く聞けば、柴田丈広氏のことであった。
彼は日本のカヤック入門書にインストラクターとして登場しているので、間接的に知っているよと答える。
柴田氏をエコマリンに紹介したの自分だと言っていた。

15日、最終日。
今日は霧は無し。順調に漕ぎ、昼に出発地に上陸。
砂浜にある水路を利用して出来るだけ上に上げたところで荷物をいくらか降ろし、キャンプサイトに停めた車に戻る。
隣のキャンプサイトの人がカヤックの運搬を手伝ってくれた。

最終日なので、Tofinoの町の生協でサーモンを買い、酒販売所でビールも購入。
サーモンは日本のスーパーよりずいぶん高かった。
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翌朝、名残惜しいがバンクーバーへ出発。
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再びBCフェリーでNanaimoからHorseshoe Bayへ。
夕刻、バンクーバーに到着し、Eco MarinのあるGrandvill Islandの市場で土産などを買う。
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9月だがすっかり紅葉している
17日、カサラノの生まれたFetherCraft社で記念撮影後、空港へ向かう。
あまった米はガソリンスタンドの中国系店員に引き取ってもらった。喜んでくれた。
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記念撮影      FeatherCraft社で製作中のKayak


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